「成果報告会で、発掘調査団長で信大副学長の赤羽貞幸さん(65)は「(野尻湖人の)キルサイト(狩猟解体場)だった証拠を集めようと発掘し、化石や遺物が地層の中にどう埋まっているのか精密な発掘をした」と説明。写真やイラストを使って出土した化石の解説もした。
50年の節目を迎え、先を見通すという位置付けもあった今回の調査。次回以降の予定場所を試掘したところ、ナウマンゾウの第3大臼歯が見つかったこともあり、赤羽さんは「かなり広い範囲で化石が残っている」と期待。「人類の足跡に近づくため、化石や遺物の分布の意味を明らかにしていくことが課題となる」と話していた。」