石膏ジャケットに覆われたままの化石標本をCTスキャンし、3Dプリンターで正確なレプリカを作成することができるという研究が出ています。
発掘現場から化石が損傷することなく研究施設に運ぶためには、たいてい石膏のジャケットで覆います。研究のためには、その後ジャケットを開き、骨の周囲の岩石などを除去するクリーニングが必要になります。これは結構時間がかかる作業で、またクリーニング中に化石が壊れる場合もあります。CTスキャンと3Dプリントにより、化石を破壊することなく、短時間で研究対象を露わにすることができ、データさえ揃っていれば、世界中どこでも研究資料とすることができるわけです。これからの研究方法が変わっていくかもしれませんね。
René Schilling, Benjamin Jastram, Oliver Wings, Daniela Schwarz-Wings, Ahi Sema.(2013)
Reviving the Dinosaur: Virtual Reconstruction and Three-dimensional Printing of a Dinosaur Vertebra
Radiology DOI:13066610.1148/radiol.13130666 アブストラクト
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