四川省ジュラ紀の新らしいマメンキサウルス科恐竜 9.26.10

Fig. 2摇Tonganosaurus hei gen. et sp. nov. (MCDUT 14454, Holotype)

 中国四川省南部、会理県通安鎮の下部ジュラ系Yimen(益門)層から産出した、マメンキサウルス科竜脚類を記載しています。

图7摇何氏通安龙(新属、新种)的腰带、后肢和后脚

2007年に成都理工大学が発掘した1個体に属する標本に基づいています。本種は原始的な竜脚類の特徴と進歩した竜脚類の特徴を併せ持ち、中国南西部のジュラ紀竜脚類恐竜の系統進化を理解する上で意義があるとしています。
Tonganoaurus hei 新属新種 中国名:何氏通安竜
属名:Tonganは産出地通安。+saurus。
種小名:heiは、長年にわたり恐竜を研究してきたHe Xinlu(何信禄 成都理工大学博物館前館長、マメンキサウルスの復元を手がけた)に献名。
特徴:推定体長12m。仙前椎には側腔があり大きく深いものであるが、その中を隔てる薄層はなく、構造は単純。頚椎は細長く神経弓は小さく、神経棘は低く前後に伸びている。後部頚椎と胸胴椎に板状構造と側腔は発達している。前位胸胴椎は後凹型、中位胸胴椎は平凹型、後位胸胴椎は双凹型。前位尾椎は双凹型、神経弓は小さく神経棘は高い。脊椎骨組織は堅牢で、中空ではない。前後肢比は0.8対1。上腕骨は真っ直ぐで太い。三角胸筋稜は発達している。大腿骨真っ直ぐで太い。第四転子が発達している。
 LI Kui, YANG Chun-Yan, LIU Jian, WANG Zheng-Xin(2010)
 A NEW SAUROPOD FROM THE LOWER JURASSIC OF HUILI, SICHUAN, CHINA
 (四川会理早侏羅世一新的蜥脚類恐竜)
 VERTEBRATA PALASIATICA(古脊椎学報)vol.48 No.3 pp.185-202 論文

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