福井県立恐竜博物館は、2011年に論文発表された世界最古の恐竜の一つであるエオドロマエウス・マーフィの全身骨格標本(複製)を、期間限定で公開します。
展示期間:2011年9月15日㈭~11月30日㈮
展示場所:恐竜博物館1階「ダイノラボ」
Eodromaeus murphi(エオドロマエウス・マーフィ)について
1.概要現在までに知られる最古の恐竜の一つで、ほぼ完全な骨格にもとづいて2011年に命名されました。アルゼンチン北西部の世界遺産として知られるイスキグアラスト層から発見されています。頭骨や前あしなどに見られる特徴から獣脚類であることが、また鋸歯の形状から肉食であることがわかります。前あしに5本の指を持つことは獣脚類の中でも原始的な特徴です。最初期の恐竜の進化を考える上で非常に重要な化石です。
2.分類竜盤目 獣脚亜目
3.産地アルゼンチン
4.時代三畳紀後期(約2億3000万年前)
5.大きさ全長 約1.6 m
参考:
Martinez et al.(2011)
A Basal Dinosaur from the Dawn of the Dinosaur Era in Southwestern Pangaea
サイエンス1月14日号 DOI: 10.1126/science.1198467