モンゴルのNaran Bulak で発見された第2標本により、この議論に終止符が打たれたそうです。アナグマ程度の大きさのこの動物には非常に頑丈な四肢と爪があり、そこから、穴を掘ることに高度に特殊化していたといえるそうです。巣穴や餌のためでしょう。
系統について、これまで、アリクイやアルマジロに近縁だという説と、センザンコウに近縁という説がありましたが、センザンコウに近縁なことがわかりました。ただし、センザンコウの系統からごく初期に分岐した系統ということです。
Kondrashov, P. and A.K. Agadjanian. 2012.
A nearly complete skeleton of Ernanodon (Mammalia, Palaeanodonta) from Mongolia: morphofunctional analysis.
Journal of Vertebrate Paleontology (32)5:983-1001.