アルゼンチン、パタゴニアのネウケン、後期白亜紀の地層からティタノサウリア類竜脚類が記載されています。
Overosaurus paradasorum 新属新種
パタゴニアのNeuquén(ネウケン)層群、 Anacleto層(後期白亜紀、カンパニアン)から産出した、小型のティタノサウリア類、lithostrotia類(マラウィサウルスとサルタサウルスの共通祖先とその子孫すべてが含まれる)の小型恐竜です。
完模式標本(MAU-Pv-CO-439)には完全に関節した第10頸椎から第20尾椎、いくつかの胸胴椎に対応した肋骨、完全な右腸骨および左腸骨片があります。
その分類基準として(1)後位頸椎では椎体の前後端を超えて前後関節突起がそれぞれ伸びている。(2)全ての胸胴椎神経棘に、後棘薄層がない。ほか4つの形質があげられています。
系統解析では、この恐竜は Aeolosaurus rionegrinus, A. maximus, Gondwanatitan faustoi および Pitekunsaurus macayai により形成される単系統群の姉妹群としてアエロサウルス亜科に位置するとされています。
Overosaurus は、アエロサウルス亜科およびサルタサウルス科が含まれる、パタゴニア、カンパニアンのlithostrotia類の、高度に派生した群集の新代表であり、これら後期白亜紀の竜脚類に代表されるサイズのスペクトルのローエンドに位置するものとしています。
RODOLFO A. CORIA, LEONARDO S. FILIPPI, LUIS M. CHIAPPE, RODOLFO GARCÍA, ANDREA B. ARCUCCI.(2013)
Overosaurus paradasorum gen. et sp. nov. , a new sauropod dinosaur (Titanosauria: Lithostrotia) from the Late Cretaceous of Neuquén, Patagonia, Argentina
ZOOTAXA Vol 3683, No 4
DOI: http://biotaxa.org/Zootaxa/article/view/zootaxa.3683.4.2