Yixianosaurus longimanus は中国、遼寧省義県層から産出した、左右肩帯から末節骨までの標本に基づき記載された羽毛恐竜です。その系統的位置づけについては議論が続いています。
原記載論文では、明確な系統分析なしに、マニラプトル類の中では、派生したものほど手や指が長くなる傾向があることから、派生した仲間だろうとしていました。一方、その後の研究では、むしろ基盤的なマニラプトル類であるとするものもあります。
今回の研究では、Yixianosaurus longimanus のすべての形質を再検討し、その結果、これは基盤的原鳥類に属し、その中でも基盤的デイノニコサウリア類らしいとしています。正羽が保存されているのも、符合するとしています。
XU Xing, Corwin SULLIVAN & WANG Shuo (2013)
The systematic position of the enigmatic theropod dinosaur
Yixianosaurus longimanus.
Vertebrata PalAsiatica 51(3): 169-183 論文