中国、山西省の後期白亜紀の初めの地層から産出した化石により、ハドロサウルス上科恐竜
Yunganglong datongensis が記載されています。
Yunganglong datongensis 新属新種
属名:“Yungang” 雲崗。化石産地から約50km東にある5~6世紀の世界遺産、雲崗石窟にちなむ。"long" 中国語で竜。
種小名: “Datong” 化石産地の都市名、大同市から。
産地と層準:山西省大同市左雲(Zuoyun)県近郊。Zhumapu 層(上部白亜系の下部)
アブストラクトほにゃ訳
バックグラウンド
ハドロサウルス科恐竜の起源は、明確というには程遠いが、それは主に白亜紀後期初頭の、近縁種が乏しいことに起因する。白亜紀前期の基盤的ハドロサウルス上科は、主に東アジアから産出するが、わずか6属のハドロサウルス上科が白亜紀後期初頭(カンパニアン以前)から発見されている:3属がアジアから、3属が北米から。
方法論/主要な結果
ここで私たちは、中国北部、山西省、白亜紀後期初頭、Zhumapu 層から産出した、新しいハドロサウルス上科恐竜、Yunganglong datongensis 新属新種を記載する。この新分類群は、頭蓋の後背部分を含む、関節していないが関連した、部分的な成体骨格により表される。分岐分析と比較研究から、Yunganglong は白亜紀後期のもっとも基盤的なハドロサウルス上科の1つであり、頭蓋と大腿骨の特徴のユニークな組み合わせにより診断される。
結論/意義
Yunganglong の発見は、白亜紀後期初頭の基盤的ハドロサウルス上科にもう1つの記録を追加し、ハドロサウルス科の期限と進化を解明する助けとなる。
Wang R-F, You H-L, Xu S-C, Wang S-Z, Yi J, et al. (2013)
A New Hadrosauroid Dinosaur from the Early Late Cretaceous of Shanxi Province, China.
PLoS ONE 8(10): e77058. doi:10.1371/journal.pone.0077058 論文