2013年10月22日、国立科学博物館でタルボサウルス、サウロロフス、オピストコエリカウディアの骨格組立がありました。パンテオンではその様子をお知らせします。
まず、本展の監修者である、真鍋真(国立科学博物館地学研究部研究主幹)と、對比地孝亘(ついひじ たかのぶ)(東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻講師)両先生からあいさつがあり、引き続き、恐竜骨格の組立と両先生からの解説がありました。
骨格組立は、タルボサウルスからです。といっても最初からではなく、右脛骨から下の部分や頭骨の取り付けです。
タルボサウルスの右脛骨から下部の取り付け後、頭骨の取り付けが始まりました。もちろん頭骨はレプリカです。本物では重すぎます。しかし、他の部分の骨は純骨です。純骨の恐竜骨格を間近で見られる機会は、本当に稀です。この骨格は、いわゆる腹肋までついているもの。いろいろ見どころがあります。
次はサウロロフスの頭骨取り付けです。これは木箱に丸ごと梱包されていたものを取り出し、そのまま取り付け作業をしています。
私にとっても謎の竜脚類、オピストコエリカウディア。組立骨格の形でみることができるのは、これが初めてだそうです。四肢と尾椎がそろっていますが、頸椎や頭骨はありません。未来の発掘に待つという意味で、本展では抽象的な頭部がついています。
何しろ純骨を取り付けるのですから、非常に重いうえに、細心の注意がいります。この椎骨も滑車を使って慎重に取付作業をしていました。