レッバキサウルス科竜脚類、Katepensaurus goicoecheai 記載

アルゼンチン、パタゴニア地方の白亜紀後期の地層から産出した化石に基づき、レッバキサウルス科竜脚類、Katepensaurus goicoecheai が記載されています。

胸胴椎体の横突起の開口部詳細図。論文から
Middle or posterior dorsal vertebra (UNPSJB-PV 1007/4) of Katepensaurus goicoecheai, gen. et sp. nov. Detail of laterodiapophyseal fenestra and modified postzygodiapophyseal lamina in right posterolateral view. For abbreviations, see text. Scale bar equal

Katepensaurus goicoecheai

ディプロドクス上科、レッバキサウルス科の新属新種

属名:パタゴニア中部の先住民、テウェルチ族の言語‘katepenk’(穴の意味)。この恐竜の最も独特な特徴-胸胴椎体の横突起にある窓(開口部)-から。+ギリシャ語saurus''。

種小名:化石産出地、Estancia Laguna Palacios の所有者、Alejandro Goicoecheai に献名。

産地と層準:アルゼンチン、パタゴニア、チュブト州、Estancia Laguna Palacios

上部白亜系Bajo Barreal層の下部層の上部(セノマニアンーチューロニアン)

 

アブストラクトほにゃ訳

 私たちは、アルゼンチン、パタゴニア中部、チュブト州南部ー中部の Bajo Barreal 層(上部白亜系 セノマニアン―チューロニアン)から産出したディプロドクス上科恐竜 Katepensaurus goicoecheai, gen. et sp. nov. を記載する。完模式標本は、密接に関連する軸骨格の一部で、頸椎骨、胸胴椎骨、尾椎骨が含まれる。Katepensaurus の胸胴椎には、以下の特徴がある。

(1)内部薄層は椎体の外側含気窩を分割する。(2)椎骨の外側面にある垂直方向のリッジまたは稜は、神経棘・椎体接合部を覆っている。(3)parapophyseal centrodiapophyseal fossa に1対の薄層がある。(4)横突起には楕円形の窓(開口部)がある。(5)後関節突起の外側面に明確な丸い窩がある。先行する系統解析に基づき、私たちはこの新分類群をレッバキサウルス科とみなす。特に下位クレードのリマイサウルス亜科に関連するかもしれないが、それは今日まで南米からのみ知られている。現在理解されているように、レッバキサウルス科の化石記録から、白亜紀後期の前期の間、絶滅前数百万年の間にその分類学的最大の多様性を示していたことが示唆される。

 

Lucio M. Ibiricu, Gabriel A. Casal, Ruben D. Martinez, Matthew C. Lamanna, Marcelo Luna & Leonardo Salgado (2013)
Katepensaurus goicoecheai, gen. et sp. nov., a Late Cretaceous rebbachisaurid (Sauropoda, Diplodocoidea) from central Patagonia, Argentina
Journal of Vertebrate Paleontology 33 (6): 1351-1366
DOI: 10.1080/02724634.2013.776562 アブストラクト

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