SVP総会の発表の中からニューサイエンティストで紹介しています。Nicholas Chan(豪シドニー,Macquarie大)の発表。鳥類は恐竜の尾を失い、バランスをとるため大腿骨の方向を寝かせたため、サイズに上限があるというものです。
鳥類は飛ぶために体重を減らす必要があり、尾は縮小していきました。その結果体の前後バランスをとるために、恐竜では垂直に立っていた大腿骨が水平方向に寝て膝の位置を胴の前方に移動させることにより、バランスをとるようになりました。
Chanは43種の現生・絶滅鳥類の大腿骨長と周囲長を調べ、それを81種の獣脚類のものと比較しました。結果、獣脚類の大腿骨は、体のサイズが大きくなるにつれ長く・ぶ厚くなるのに対し、鳥類の大腿骨では300㎏から500㎏の間に明確な高原状態が現れるそうです。これは、体のサイズが大きくなると膝を重心にキープするのが難しくなるため制約を働くためと彼は説明しています。一方、筋肉の強度がより制約に関するファクターになるという意見もあるようです。
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