「太古の哺乳類展-日本の化石でたどる進化と絶滅ー」は、国立科学博物館で2014年7月12日(土)から10月5日(日)まで開催されます。7月3日、ナウマンゾウ骨格3体の組立がメディアに公開されました。
国立科学博物館の冨田幸光地学研究部長の解説のもと、骨格組立は始まりました。まず、メスの骨格からです。後肢だけ組みあがったところに、肋骨を含む胴椎が取り付けられます。次に前肢、そして頭骨、下顎の順に取り付けられました。
続いて、オスの頭骨と下顎が取り付けられました。オスはメスよりかなり体格が大きいため、頭骨も大きさが違います。加えて牙も大型ですから、取付は大変です。
オス、メス成体骨格の間には、子どもの骨格が設置されました。本当に小さい、かわいい骨格です。
こうして、ナウマンゾウ3体の全身骨格が組立おわりました。これらのナウマンゾウは、「家族」として並んだ姿で見ることができる日本初の展示となります。
「太古の哺乳類展-日本の化石でたどる進化と絶滅-」では、ナウマンゾウのほかに、パレオパラドキシアやヤベオオツノジカ、ニッポンサイなど、およそ1億2000万年前から1万年前に絶滅した哺乳類が大集合します。これだけの規模で、日本の太古の哺乳類を紹介した特別展は世界で初めてになります。ぜひご覧になってください。
コメントをお書きください