ブラジル最南端、リオグランデ・ド・スル州の三条系の地層、Santa Maria層とCaturrita 層の年代を、高精細ジルコン U-Pb 年代測定により測定した研究です。
Santa Maria 層では2.33億年の値を示し、Caturrita 層では2.25億年の値を示しました。
これらの年代から、恐竜がパンゲア超大陸西部に勃興したタイムラインを構築することができるとしています。
Wikiで見ると、Santa Maria 層はアニシアン後期からノリアン前期とされ、恐竜ではSaturnalia やStaurikosaurus を産出しています。一方、Caturrita 層はカーニアン後期からノリアン前期とされ、恐竜では Eubrontes 、Guaibasaurus 、Unaysaurus を産出しています。
アブストラクトほにゃ訳
ブラジル南部から産出する恐竜は、世界最古の恐竜のいくつかとして知られている。しかし他の初期の恐竜との相関関係を証明することは困難である。このような長距離で隔たった群集間の相関関係の問題は、あいまいな四肢動物の生層序および、花粉ほか年代測定可能な微化石の欠如のためより悪化している。ここでは、南ブラジルの2つの古典的な恐竜の化石サイトから、新しい高精度 ジルコン U-Pb年代 (CA-ID-TIMS 法) による年代を提示する。Santa Maria 層からは、加重平均による 206Pb/238U年代 (2σ完全不確実性) 233.23 ± 0.73 Ma 、またCaturrita 層産の単一ジルコン206Pb/238U 年代は 225.42 ± 0.37 Ma で、同層のマキシム年代を表す。この新しい年代結果から、他の三畳紀恐竜形類の出現した利用可能な生層序と組み合わせて後期三畳紀にパンゲア西部に恐竜が出現した年代層序の枠組を確立することができる。このコンテキストの中で、恐竜の台頭に関連する主要な進化のイベントを認識することがでるし、代の古環境と生物のシフトへの可能性のリンクを検討することができる。