国立科学博物館地球館1階「自然を生き抜く工夫」コーナーに、半身模型と実物骨格を組み合わせた世界初のマッコウクジラ半身模型付全身骨格標本が、3月9日(火)から公開されます。8日、この内覧会が実施されましたので、参加してみました。
この個体は、2005年8月に鹿児島県南さつま市(当時:鹿児島県加世田市)の海岸に生きて打ちあがりました。救護の甲斐なく数時間後死亡、調査し現地へ埋設した、体長13.77mのオスです。
2009年3月に発掘し、展示標本としてよみがえりました。
2010年の特別展「大哺乳類展-海のなかまたち」、2013年の特別展「深海」では頭部のみ、2019年の特別展「大哺乳類展2」では全身標本が展示されました。
実在するマッコウクジラに近づけるために
半身模型部分には、肛門、臍、眼、耳などを再現し、実在するマッコウクジラをより身近に体感できるような工夫がされています。また骨格標本部分では、肋骨の傾き、肩甲骨や骨盤骨の位置など、実際の計測値から算出した位置に設置する工夫を終結させ、実在するマッコウクジラに近づける展示標本とされています。