恐竜博2023 見どころ

 2023年3月14日から6月18日まで、国立科学博物館で開催される 恐竜博2023 の内覧会に行ってみました。学術的に貴重な標本ばかりですが、魅せる点でも特筆すべきものがあります。ふだん恐竜と縁のない方にもおすすめの展示です。

第1章 装盾類の進化

 恐竜のうち、ズールが含まれる鎧竜類とステゴサウルスなど剣竜類をあわせ、装盾類といいます。第1章では、恐竜の起源から、その進化の流れに沿い、標本を展示しています。恐竜形類のアシリサウルス、最古期の恐竜であるエオラプトル、エオドロマエウス。鳥盤類のヘテロドンドサウルスがならび、

装盾類としてスケリドサウルス、ヘスペロサウルス、アニマンタルクスなどが続きます。

 第1章とは内容的に異なりますが、南パタゴニアの巨大竜脚類 プエルタサウルスの第9頸椎、第2胴椎と、恐竜卵数点の展示もここにあります。

第2章 鎧竜ズールのすべて

 本展の主役、ズール・クルリヴァスタトルの展示です。これはもう、見て驚き、感動していただくしかありません。

後半では、ズール vs ゴルゴサウルスの骨格、ゴルゴサウルスの頭骨(標本としては見落とせない価値あり)、日本産鎧竜類の歯、未記載のケラトプス科などが続きます。

第3章 北半球における獣脚類の進化

 2体のティラノサウルスが並び立つ!何よりこれに驚かされます。迫力半端ない。「タイソン」と名付けられたティラノサウルスの右上腕骨には、他のティラノサウルスに咬みつかれたとみられる傷跡があります。これにも注目!

 ティラノサウルスの反対側の壁面に、スキピオニクスが展示されています。これだけだと、(以前ミネラルショーで見た)とか思うかもしれません。が、図録ではこれに6ページをあてて詳しく解説しています。図録とあわせ見るのがいいでしょう。

第4章 南半球における獣脚類の進化

 ここではメガラプトル類に焦点をあてて展示しています。また、新種記載されたマイプの実骨標本も展示されています。

第5章 絶滅の最新研究

 6600万年前の大量絶滅を生き延びたのは、地中に巣をつくる鳥類だったのかもしれないとうことから、カワセミの地中の巣の再現模型などと、ドードー骨格が展示されています。

恐竜博2023 まなべるショップ Dino Navi

これまでの特別展だと第2会場になっていたスペースも含め、まなべるショップになっています。図録はじめいくつかの商品については、その解説も示されています。

恐竜博2023 監修 真鍋真先生から展示概要の説明

【特別展「恐竜博2023」 THE DINOSAUR EXPO 2023  開催概要】
<東京会場>

◆展覧会名 : 特別展「恐竜博2023」
◆会期 : 2023年3月14日(火)〜6月18日(日)
◆会場 : 国立科学博物館(東京・上野公園)
◆開館時間 : 9時〜17時(入場は16時30分まで)

※ただし、毎週土曜日、4月30日(日)〜5月7日(日)は19時まで延長(入場は18時30分まで)
※常設展示は17時閉館(入場は16時30分まで)、4月29日(土)〜5月7日(日)は18時閉館(入場は17時30分まで)

◆休館日 : 月曜日

※ただし、3月27日・4月3日・5月1日・6月12日は開館

◆入場料(税込) : 【一般・大学生】2,200円 【小・中・高校生】600円

※未就学児は無料。日時指定予約は必要となりますのでご注意ください。
※障害者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料。日時指定予約は必要となりますのでご注意
ください。
※本展では時間帯ごとに定員を設けております。
そのため、ご入場されるお客様は展覧会公式サイト
より日時指定予約が必要です。
当日、博物館で販売する当日券での入場枠も設けておりますが、ご入
場までお待ちいただく場合があります。
入場枠が完売した際はご入場いただけません。

※学生証、各種証明書をお持ちの方は、入場の際にご提示ください。
※本展を観覧された方は、同日に限り常設展示(地球館・日本館)もご覧いただけますが、
常設展示の
開館時間内に限ります。
※一度購入されたチケットのキャンセル・券種変更・払戻・再発行はできません
(ただし、
「アソビュー!」のみキャンセル可能)。
※再入場はできません。
※会場内の混雑等により、ご入場をお待ちいただく場合がございます。
※土、日曜日、祝日および会期末はご予約・ご購入いただけない可能性が高くなりますので、
早めのご予約・ご購入をおすすめします。
※マスク等の着用については公式サイトにてご確認ください。

◆アクセス: 〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20

JR「上野」駅(公園口)から徒歩5分
東京メトロ銀座線・日比谷線「上野」駅(7番出口)から徒歩10分
京成線「京成上野」駅(正面口)から徒歩10分
※敷地内に駐車場および駐輪場はございません。

◆主催 : 国立科学博物館、NHK、NHKプロモーション、朝日新聞社
◆協賛 : INPEX、鹿島建設、Gakken、DNP大日本印刷
◆学術協力 : ロイヤルオンタリオ博物館
◆監修 : 真鍋 真(国立科学博物館 副館長)
◆公式サイト : https://dino2023.exhibit.jp
◆公式Twitter : dinoexpo2023
◆公式Instagram : dinoexpo2023
◆お問い合わせ : 050-5541-8600(ハローダイヤル) 03-5814-9898(FAX)


<大阪会場>

◆会期 : 2023年7月7日(金)〜9月24日(日) ※予定
◆会場 : 大阪市立自然史博物館(大阪・長居公園)

リンク

恐竜パンテオン本サイト

 

グラファイトダイナソー

 山本聖士さんのサイト

 

「恐竜漫画描いてます」

 所 十三さんのブログ

 

半紙半生

 森本はつえさんのサイト