2015年
8月
14日
金
正直いって、私はジュラシック・パークシリーズって、それ程好きではない。それは私自身の事情による。良く言えば、感受性が高い、普通に言えば、極端な怖がりのせいで、恐い映画は絶対観たくない。私を殺したければ、騙してホラー映画を見せればいい。
苦い思い出がある。ジュラシック・パーク2の試写会だった。蒲田の試写室で見たとき、ある場面で現れた恐竜の凄さに脚が縮み、前座席の背もたれにぶつかり、前の方に睨まれてしまった。今度もそうなるのでは…
昨夜あまり寝られなかったので、最初の数シーンは頸が落ち、見逃したところもある。が、インドミナス登場のあたりからは、眠気は飛び去った。後から思い返すと、最初の20~30分程で、主な登場人物(恐竜なども)さりげなく画面に現れている。注意深くなれば、恐竜くんの言うとおり、このシーンはジュラシック・パーク1、こちらは3を知っていると「あァ」と思い出したり、チェックしたりする事も出来る。その意味では、予習復習欠かせない。しかし、観客のかなりの部分が、ジュラシック・パークシリーズを映画館で観た事のない若い世代。彼等が惹きつけられている様子がホント、伝わってくる。独立した作品として、十分は練られた証しだろろう。
とはいえ、私に脚をすくめさせる場面は数回あった。隣の見知らぬ人に迷惑にならないよう、極力気をつけたが、それを裏切るのが映画の展開。このあたりの詳細は、まだ観ていない方のために伏せておく。ノミの〇〇の私でなくとも、驚かされるシーンがあることは、保証する。
科学考証、あるいは古生物学考証の面からは、突っ込みの余地はいろいろある。が、これらは、ジュラシック・パークシリーズの世界観の上に成り立ったお約束事である。羽毛恐竜が出てこなかったり、翼竜があんなことできるの?等のシーンがあっても、例えば、歌舞伎で菅丞相の下に江戸時代の服装の脇役がいても、誰も問題にしないと同じと、心得るべし。
某少年誌のように、友情や信頼関係、勇気がテーマの一角を占める点、さらに最終シーンで、アメリカ人が(そして日本人も)大好きな恐竜が重要な役割を果たす事など、カタルシスをもたらす要素も十分ある。初登場のモササウルスによる曇天返しは、英BBCの某シリーズの影響?なんて、余裕をもって観終える事が出来た。
今は、直後の感想になるが、この映画の魅力に本当に浸るには、後数回観なければと、思わせるものだった。
2015年8月14日、TOHOシネマズ日劇にて鑑賞
2014年
8月
19日
火
ヒストリーチャンネルでは毎夏、恐竜スペシャルとして恐竜番組を特集し、放送しています。放送内容の資料をいただきましたので、遅ればせながら紹介します。
ヒストリーチャンネルのページもあわせてご覧ください。
福井発 ようこそ!恐竜の王国へ
福井県立恐竜博物館や野外博物館がオープンした北谷など貴重な映像がふんだんにでてきます。恐竜の化石発掘をゲストの「ほっしゃん。」と「夏川純」が体験。さらに誰もみたことのない1億年前の恐竜の姿はどのように復元されるのか。イラスト作家の創作現場に密着、復元の謎を解き明かしていくという構成です。
放送日 :8月18日(月)23:00~24:00
再放送日:8月24日(日)21:00~22:00ほか
プラネット・ダイナソー
BBC放送が2011年に製作した人気の恐竜シリーズです。BBCの作品の特徴は、とにかくCGの素晴らしさに尽きます。 加えて最新の学説に基づいて構成されていますから、おすすめです。
放送日:8月21日(木)・22日(金) 23:00~24:30
再放送日:8月23日(土) 21:00~24:00
以下の6タイトルが放送されます。
#1 失われた世界
#2 空飛ぶ恐竜たち
#3 最強のハンター
#4 命がけの戦い 生か死か
#5 新たな巨大恐竜たち
#6 驚異の生き残り作戦
恐竜たちの大移動~スカーとパッチの物語
この物語は、スカーとパッチと名づけられた2頭の若い恐竜を中心に展開します。すかーはエドモントサウルスの赤ちゃん、パッチは小型ながら賢い恐竜だったと考えられるトロオドンの子供。2頭は、飢えや寒さに苦しんだり、他の恐竜たちを巻き込んだ、し烈な生存競争にさらされながら、成長していく・・・・。
白亜紀後期の北米を舞台に、食べ物を求めて長距離の移動。見事なCGとともに、どんなストーリー展開をするかが見所です。さらに、某恐竜映画を観た方なら、両作品の比較という点からも楽しめるでしょう。
放送日 :8月20日(水)23:00 ~ 25:00
再放送日:8月24日(日)22:00~24:00ほか
古代モンスター復活!
現代に恐竜やマンモスが生きていたら…誰でも想像しますよね!この番組は、古生物学者たちが、限られた手がかりからどのようにして絶滅した動物たちの姿を特定し、解明していくかを追うものです。どんなモンスターが復活して登場するでしょうか?
放送日 :8月19日(火)23:00~25:00
再放送日:8月23日(土)24:00~26:00 ほか
2013年
12月
15日
日
2013年12月20日から公開される、映画「ウォーキング with ダイナソー」の試写会に行ってきました。感想を少々。
期待していなかったが…
観る前は、さして期待していなかった。どうせお子様向き?
短い予告編を見る限り、パキリノサウルスのビルドゥングスロマンかな?というところ。
映画は意外なシーンから始まった。現代のアラスカ。恐竜化石を掘りに行くところからだ。叔父と甥・姪の3人。自動車のダッシュボードには、ゴルゴサウルスの折れた歯。しかし、これが結末にむすびつく巧みな導入だった。
白亜紀末のアラスカへ
さて、時代は一気に7000万年前に飛ぶ。パキリノサウルスの営巣地。パンテオンの読者ならご存じだろう。トリケラトプスより数百万年前に生息していた角竜。とがった角というより、鼻づらに分厚いこぶのような角をもつ。主人公のパッチは兄たちとまだ巣の中。一番小さいパッチは母親の与えるエサにありつくのも一苦労。巣の外は危険がいっぱいだが、両親に守られている。まず、このあたりで古生物学的リアルさはどうだろうと、批判的に観ていた。ところが、これが結構いい!もちろん映画として仕立てている以上、恐竜にある程度デフォルメされた部分はある。しかし骨格から始まる基本は、しっかり押さえられている。頭のフリルにしても、子ども、青少年期、大人、成長段階に応じて描かれている。成体のフリルの形を見ても、個体差がある。決して一つの原型から量産したものではない。背景となる自然は、白亜紀末だから、現代と似通っているはず。背景は実写でアラスカやニュージーランドで撮影したもの。そして、驚くことは、背景と登場する恐竜たちが本当に一体となっていることだ。当時の自然の中で、生きている彼らを撮影したと言われても信じてしまいそうなレベルだ。さすがだ。
主人公パッチの成長
パッチは兄と頭突きの練習をしたり、初恋の経験をしたりして成長を続ける。やがて季節は秋、渡りの季節だ。彼らの父親がリーダーとなって率いる群れは、南に旅立つ。しかし、旅の途中、彼らの父親はゴルゴサウルスに襲われ、子を守るため自らの命を投げ出す。母親も戻ってこなかった。もう、自分を守ってくれる者はいない。強く生きろ!自分に言い聞かせ、歩き続ける。やがて初恋の彼女の群れに合流し、南への旅は続く。いつの間にか彼らと一緒に私も旅を続ける。それほどストーリー展開はうまく、私のような斜め見の観客さえ引き込んでしまう。
こうして渡りの旅は何回も続き、やがてパッチの兄がリーダーの座を勝ち取る。しかし、彼は自己中心的で、逆らう者には容赦しない。遂に弟パッチまで追放する。パッチとていつでも勇者ではありえない。一時は翼竜や小型肉食恐竜に食べられてもいいと言うほどの状態だった。が、守るべき初恋の子を思い出し、群れに復帰すべく歩き始める。
兄の群れは、かつて父親を倒したゴルゴサウルスたちに襲われる。兄は一人でゴルゴサウルスと闘うが、命は絶える寸前。が、勇気を奮い起こしたパッチが先頭に立ち、群れの皆でゴルゴサウルスと闘う。彼の頭突きでゴルゴサウルスの歯が折れ、飛び散る。パッチは真のリーダーになり、やがて初恋の子と巣をつくり、卵からかつての自分のような子が生まれる。
私たちも共に歩いてきた
ここまできて、あらためて映画の題名に気づく。「ウォーキング with ダイナソー」。
文字通り、観客の私たちは、彼らと共に歩いてきたことに気づくのだ。白亜紀末の壮大な自然の中で、共に生きてきたのだ。お子様向けどころか上質のエンターテイメントだ。もちろん、子どもにとっても大好きな恐竜がたくさん出てくる素晴らしい映画だ。しかし、最良の童話が大人にとっても魅力的なのと同様、魅力的な映画だ。3歳から80歳までいや、100歳を超えた人にもお勧めできる。恐竜ってこんなに魅力的な生き物なんだと、気づかせてくれるだろう。
補足
古生物学監修:欧米の研究者が4人以上入っている。プレス資料には書いてないが、映画画面に、フィリップ・カリーとトム・ホルツの名があったのは覚えている。日本側の監修者は国立科学博物館の真鍋真研究主幹。微細にわたり最新の研究成果が生かされている。
恐竜名:しかし、脇役の恐竜の名には差がある。エドモントニアとおぼしきものは、アンキロサウルス類、翼竜にいたってはプテロサウルス。日本人としてはそれぞれ属名まで明らかにしてほしいところ。欧米の常識では彼らはあまりなじみがなく、どうでもよい存在なのかも。
ゴルゴサウルス:少し羽毛を生やしていてもよかったのでは?集団で狩猟をしたという研究があるかどうか、私にはわからない。
エドモントサウルス:とさかがついていたという研究が発表されたのは、12月13日。当然、映画の中のエドモントサウルスにとさかは無い。しかし、それを指摘できるのが恐竜好きの楽しみではないだろうか。
表情:恐竜だから、哺乳類のような表情はつけられない。しかし、顔の角度や瞳などで、微妙な感情の動きを表現している。うまい!
声優:主人公パッチ役は、木梨憲武。子ども時代から彼の声。これがあまり違和感ない。不思議なものだが、そこが演技力なのかも。なお、せりふは恐竜の声にかぶせた形になっている。
シーン:ゴルゴサウルスに襲われるなどのシーンはあるが、血が飛び散るなど残虐な場面はない。幼児が観ても大丈夫。
3D:観るなら絶対3D!自然な立体感で観ることができる。
公式サイト BBC EARTH Walking with Dinosaurs
2012年
1月
15日
日
テラノバは、スピルバーグ他が制作にかかわり、第一話(パイロット版)の製作費が15億円に及んだことも話題になったFOXのドラマです。
22世紀半ばの荒廃した世界から、白亜紀の入植地「テラノバ」に移住したシャノン一家を待ち
受ける運命とは?
2月17日(金)放送スタート、23:00~24:00。毎週木金2夜連続放送です。見逃せませんね。
2011年
8月
18日
木
「マジック・ツリーハウス」は、2012年1月7日にロードショウ予定のアニメ映画です。
原作はアメリカ合衆国の児童文学作家、メアリー・ポープ・オズボーン、食野雅子訳による児童文学シリーズで、国内でも350万部突破しているそうです。米ペンシルバニア州に住むジャックとアニーの兄妹が森の木の上に小屋を見つけ、そこの本の中から冒険が始まります。
アニメではジャック役の声優は北川景子、アニー役は芦田愛菜。ユーチューブには北川景子が芦田愛菜をべた褒めという動画が配信されています。映画公式サイト予告編を見ると、恐竜も登場するので、本の第1巻「恐竜の谷の大冒険」に沿った内容なのかなと思われます。お正月の楽しみの一つにいかがでしょうか。
参考:マジック・ツリーハウス 本の公式サイト 立ち読みできます。
1998年
12月
15日
火
東宝は2,000年公開予定でゴジラ日本版を制作するそうです。
ゴジラホームページでは意見交換の掲示板や、GODZILLA CLUBに
会員登録するとGODZILLA通信の配布、試写会招待などの特典が
あります。
ゴジラのページ
1998年
11月
29日
日
1998年
11月
27日
金
NHK衛星放送BS2で12月13日(日)19:20~20:48に放送です。
題して「君は砂漠の恐竜を見たか~モンゴル・ゴビ砂漠をゆく~」
内容は、林原の今年のモンゴル恐竜発掘の同行取材です。
必見!なお、ハイビジョンでは12月6日(日)21:00~22:28に
放送されるそうです。
ツグリギン・シレの発掘の模様など結構紹介してあって、ウンウン・・・
とうなづきながら見てしまいました。1時間半はアッという間でしたね。
1998年
11月
25日
水